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乾隆玉

清朝乾隆玉(中国・博山のミルフィオリ)
■日中戦争(支那事変)後の日本による中国占領期間(1937年7月7日〜1945年)以前に、中国・博山(BOSHAN)には日本によるガラス工場が建設されました。
これらの中国製ミルフィオリは、日本が博山に建設した工場で1920年代から30年代にかけて当時のヴェネチアンビーズを意識して作られたものと考えられています。

ちなみに、ここで紹介する玉は、日本では「乾隆玉」(清代乾隆帝の時代(1736年 - 1795年))と称されてきましたが、それはガラス史の中でも評価の高い乾隆ガラスのブランド力を拝借しようとしたもので、乾隆期のものであることを示す物証は、今のところ何も見つかっていないのが実情です。

なお、1900年代の終わりから2000年代に入って、中国で複製品が数多く作られて流通しています。
本物を見慣れていない人には判別は困難であり、インターネット上で散見されものの9割以上は上記の複製品ですので、注意が必要です。(慎)


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