1.ジャワ玉・インドネシアのとんぼ玉
■インドネシアは数千の島からなる島国です。
歴史上では、ヒンドゥー経の伝来、イスラム経の伝来、近代ではオランダの東インド会社など、宗教や物品の流通を目的とした様々な国と様々な交易が行われてきました。
そういった事情を背景にして、インドネシアでは様々な魅力的な古いとんぼ玉(アンティークビーズ)が見つかります。
インドネシアで見つかるとんぼ玉を産地別に分類すると、以下のように大別できます。
1.1.ジャワ玉
インドネシアの発掘玉(サーフェイスファウンドも含めて)で最も種類も数も多く見つかるもので、ほとんどがインドネシアでしか見つからない、独自のユニークな一連のモザイク玉の総称です。
1.2.インドパシフィックビーズ
250BC-AD130ころ、南インドを中心に作られていた単色系のビーズ群。茶色・オレンジ・黄色・緑・紺色などがあり、大きさも極小から特大サイズまで様々。交易によりアジアからアフリカまでインド洋・太平洋沿岸の国々(インドパシフィック)に広くもたらされました。
1.3.古代ー中世の西アジア製のとんぼ玉
現在見つかる数は非常に少ないですが、10世紀以前に西アジアで作られインドネシアにもたらされたものであると考えられているモザイク芯玉や、やはり西アジア製のものと考えられる透明のブルーやグリーンを中心としたさまざまな形のビーズが発掘されています。
1.4.古代のとんぼ玉
こちらも数は少ないですが、紀元前後のローマ帝国領内で作られたと考えられる、ゴールドサンドイッチや中国漢時代の玉などが見つかっています。
1.5.近代ヨーロッパ産トレードビーズ
アフリカほど数は多くありませんが、シェブロンやミルフィオリ、ファンシー、ホワイトハーツなどヴェネチアを中心とした1800年代ー1900年代頃のヨーロッパのトレードビーズが東インド会社などによって持ち込まれています。
1.6.近代アジア産トレードビーズ
ニューギニア玉と呼ばれる1800年代中国製の蜜柑玉は有名ですが、その他にも中国製・インド製の近代のアジアのトレードビーズがインドネシアのあちこちで見つかっています。
「1.ジャワ玉」(下記の表の複色系ビーズのB・Cにあたる部分です。)に関しては「謎」の部分が多くインドネシア・欧米・日本と、研究者により、その作られた時代などに関する解釈が違います。
日本のとんぼ玉の本にもジャワ玉に関する記述はありますが、産地・製造年代に関して、全体的に説明はいずれも脆弱です。
私達はアンティークビーズのディーラーであって研究者ではありませんので、ジャワ玉に関する真実を知っているわけではありません。したがって、このHPで明記するジャワ玉の製造年代や来歴に関しては、今の時点で私達が支持する研究者の研究成果を引用させていただいています。
現時点では、地元インドネシアの研究者Sumarah Adhyatman ,Redjeki Arifin 両女史による「manik manik di indonesia」が、知る限り唯一のインドネシビーズの専門書であり、欧米の研究家とも説が連動していることから基本的な製造年代や来歴に関しては、この本から引用させていただきました。
ただし、同書の中でも、ジャワ玉には依然謎の部分が多く、決め手に欠ける事をほのめかしています。【慎】











