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中国製のシェブロンビーズについて


 2006年頃、中国の広州で作られた色とりどりの様々なシェブロンが世界のビーズ市場に流入してきました。
ヴェネチア製のアンティークシェブロンとして販売されてケースもあります。要注意です。


中国製現代のシェブロン1 中国製現代のシェブロン2 中国製現代のシェブロン3

中国製現代のシェブロン3点
2006-2008年頃

中国製現代のシェブロンビーズについて


 ビーズ産業の大国インドでも1960年代頃からシェブロンビーズが作られていますが、それらのシェブロンはガラスの質や印象が明らかにオリジナルとは 異なるため見分けが比較的容易です。

 では左の写真のシェブロンはいかがでしょう。写真だけでは、わからない方が多いのではないでしょうか。左のシェブロンは全て2006-2008年頃、中国の広州で作られた現代のものです。
これらのシェブロンは2006年に入って世界のビーズ市場に流入してきました。2007-2008年あたりが最盛期だったと思います
2000年代も半ばにさしかかると、西アフリカで見つかる古いトレードビーズは減少し価格は高騰、力のない現地ディーラーはアンティークビーズを扱い続けるのが 困難になり、商売替えを余儀なくされ、活路を中国の天然石市場に見出します。トレードビーズディーラーを廃業した彼らは中国で安価な天然石のビーズを買い付けアフリカに輸入する仕事を始めました。

 そして、そのうちアフリカ人ディーラーの誰かが中国におけるガラスビーズ産業に注目したのでしょう。ヴェネチアの古いシェブロンをサンプルとして中国に持ち込み、その再現を試みたのだと思います。
その結果、実に様々な色・形のシェブロンが市場に登場することになりました。

中国製のシェブロンはクオリティーも高いものが多く、アフリカに持ち帰えられた シェブロンは表面に古色をつけられたものもあるため、慣れていない方は古いヴェネチアのシェブロンと区別がつかないと思います。
もともとシェブロンは世界中に愛好家が多い人気のあるトレードビーズです。変わった色のシェブロンというのは希少で大変な高額で取引されます。
変わった色のシェブロンが安価な価格で流通することはありませんので

珍しい色のシェブロンが安価で流通している場合は、中国製のコピーであることを疑ってみたほうが良いと思います。


例えば、写真の3番目の赤いシェブロンですが、まず内側から「白・赤・白・赤・白・赤」の6層構造になっています。 実は、このような色構造のオリジナルは存在しませんので、このような色構造のシェブロンは全て現代の中国製と考えて間違いありません。
慣れてくると、色や形の不自然さから判別がつくようになるのですが、ここでは、1点だけ中国製シェブロン判別のポイントをご紹介いたします。 「赤」に注目して下さい。中国製のシェブロンで使用されている赤はヴェネチアの古いシェブロンの赤とは根本的に異なっていますので、注意して観察して いただくと見分けがつきます。

@ヴェネチア製アンティークシェブロンの「赤」
 銅を使用した「銅赤」です。やや黒ずんだ赤で「不透明」です。

A中国製現代のシェブロンの「赤」
 セレニウムを使用した「セレン赤」です。やや明るい赤で「透明」です。
透明の赤ですので、下層の白が微妙に透けて見えています。

中国製のシェブロンは、ここでご紹介した以外にも数多くの色・形のものが存在しますので、要注意です。(慎司)

様々な中国製現代のシェブロン

様々な中国製現代のシェブロン
2006-2008年頃


様々な中国製現代のシェブロン

様々な中国製現代のシェブロン
2006-2008年頃


様々な中国製現代のシェブロン

様々な中国製現代のシェブロン
2006-2008年頃


様々な中国製現代のシェブロンバー

様々な中国製現代のシェブロンバー
2006-2008年頃


シェブロンを作る中国人職人

シェブロンを作る中国人職人
2006-2008年頃


シェブロンを作る中国人職人

シェブロンを作る中国人職人
2006-2008年頃


様々な中国製現代のシェブロン

様々な中国製現代のシェブロン
2006-2008年頃


市場に並ぶ大量の中国製シェブロン

市場に並ぶ大量の中国製シェブロン
2006-2008年頃